「水源の森」事業

 1997年(平成9年)1月に利根川の源流域にあたる群馬県みなかみ町藤原に、国の分収育林制度を活用して国有林「水源の森」(※1)を確保。水源の涵養をはかるとともに、一般市民ボランティアや児童を対象に自然観察会、林業体験などを年4回ほど開催し、環境教育や保健休養の場として活用しています。2011年度(平成23年度)からは「社会貢献の森」協定に基づく「ならまた体験活動の森」(※2)を活用して、林業体験を通じた「森づくり活動」も行っています。

 春(新緑)、夏(夏山)、秋(紅葉)の年3回、財団が主催する一般募集の「自然ふれあい楽習」に加えて、学校や民間団体、企業等のグループ単位毎の利用申し込みにも対応しており、毎年延べ2~3百名ほどが参加されています。 

※1:三菱UFJ環境財団「水源の森」

所在地 : 群馬県利根郡みなかみ町藤原
面 積 : 約14ha(約42.4千坪)
標 高 : 950m~1200m
樹 種 : ブナ・ミズナラ・ヒバ等の天然林
    (上半分)とカラマツ・スギの
    人工林(下半分)からなる混交林

 ※2:「ならまた体験活動の森」

所在地 : 群馬県利根郡みなかみ町藤原
面 積 : 約26ha(約79.6千坪)
標 高 : 950m
樹 種 : ヤマハンノキが主体の水源涵養
     保安林

 

 1997年(平成9年)1月に利根川の源流域にあたる群馬県みなかみ町藤原に、国の分収育林制度を活用して国有林「水源の森」(※1)を確保。水源の涵養をはかるとともに、一般市民ボランティアや児童を対象に自然観察会、林業体験などを年4回ほど開催し、環境教育や保健休養の場として活用しています。2011年度(平成23年度)からは「社会貢献の森」協定に基づく「ならまた体験活動の森」(※2)を活用して、林業体験を通じた「森づくり活動」も行っています。

 春(新緑)、夏(夏山)、秋(紅葉)の年3回、財団が主催する一般募集の「自然ふれあい楽習」に加えて、学校や民間団体、企業等のグループ単位毎の利用申し込みにも対応しており、毎年延べ2~3百名ほどが参加されています。 

※1:三菱UFJ環境財団「水源の森」

所在地 : 群馬県利根郡みなかみ町藤原
面 積 : 約14ha(約42.4千坪)
標 高 : 950m~1200m
樹 種 : ブナ・ミズナラ・ヒバ等の天然林
    (上半分)とカラマツ・スギの
    人工林(下半分)からなる混交林

 ※2:「ならまた体験活動の森」

所在地 : 群馬県利根郡みなかみ町藤原
面 積 : 約26ha(約79.6千坪)
標 高 : 950m
樹 種 : ヤマハンノキが主体の水源涵養
     保安林

 

ならまた社会貢献の森

2011年より、群馬県みなかみ町のある「奈良俣ダム」近くにおいて、国民参加の森づくりの新しい制度にのっとった「社会貢献の森」協定を利根沼田森林管理署と結び「森づくり活動」を実施しています。

 

「奈良俣ダム」は、洪水調節、農業用水の供給、都市用水の確保、発電などを目的とするダムとして利根川支川楢俣川に建設された堤頂高158mのロックフィルダムです。1978年に工事を開始し、厳しい気象条件を克服しつつ、1991年に完成しました。

  

 

その工事に際し発生した土砂で谷を埋めた場所があり、そのままにしておくと植生の回復は難しく、また、土砂の流出の恐れもあり、成長が早く養分の少ない土壌でも育つヤマハンノキが植えられました。

ヤマハンノキは、この地域に多く自生する樹木ではありませんが、空中の窒素を固定する能力があるため荒地にも適応します。当時植えたヤマハンノキは順調に成長し、土砂の固定化といった役割を十分果してくれています。

 

 

そのヤマハンノキの寿命も近づきつつあり、当財団で主催する「自然ふれあい楽習」の一環で、間伐作業を行っています。間伐した木は、その場で玉切り(輪切り)にし、土に返りやすくします。その木が土に返ることで土壌を豊かにし、ブナやミズナラといった本来この地に育つ樹種による次の森へとつながって行きます。

 

一般的に、木を植樹し間伐・伐採する作業は、その樹木を資材等で活用することが多いですが、この事例にように次世代の自然林への橋渡しをするための植樹・伐採もあります。

「自然ふれあい楽習」での間伐作業は、チェーンソー等の機械は使わずノコギリで行うため、大規模な作業にはなりませんが、一本一本、参加者で力を合わせて作業に取り組みます。伐採するヤマハンノキは町で見かける電柱よりも概ね高くなっており、その倒れる姿、地面に落ちる時の音はなかなかの迫力です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 作業は、森林管理署OBを始めとしたベテラン指導員のもと、安全第一で行いますので、年齢(概ね小学生以上)・性別問わず参加できます。

皆さんも森作り活動に参加してみませんか!!

 

 

 

 

 

 

間伐の様子

間伐の基本的な手順は以下の通りです。

1. 木を倒す方向を決める。

2. 足場を確保する。

 ⇒作業中、足が滑ると危険です。また切るとき、根株の周りを切り回すスペースを十分確保しない

  と、石や根など突起物が邪魔になります。

3.伐倒の邪魔になる障害物を除く

4.伐倒木に絡むかかり木、木の枝、つるを切っておく。

5.退避場所を決め、退避場所に移動するとき邪魔になりそうな枝やつるを切っておく。

6.伐倒することをまわりの仲間に知らせる。

7.受け口を入れる。(画像① ②)

8.追い口を入れる。(画像③)

9.倒れ始めたら伐倒方向を確認して安全なところに退避する。(画像④)

10.切った木を玉切り(輪切り)にして、土に返りやすくする。(画像⑤)


各画像の画面をクリックして動画を再生してください。

または、画面下部の「Download」をクリックして再生してください。

 

<①受け口準備>        

 

 

 

 <②受け口>     

 

 

 

 <③追い口>     

 

 

 

 <④伐倒>    

 

 

 

 <⑤玉切り>